開音節に現れる母音は常に単母音です。-a、-i、-u、-e、-ɛ、-ɔ、-oの7種類で、いずれも3種の声調を持ちます。
1. -a
広口の母音です。
2. -i
狭口の前舌母音です。日本語の「い」より口の狭めが強くなります。
3. -u
狭口の後舌母音です。日本語の「う」より口の狭めが強く、円唇を伴います。
4. -e
半狭口の前舌母音です。日本語の「え」より口の開きがかなり狭くなります。特に高平調のとき、[-éᶦ]と二重母音のように聞こえます。
「い」の口の形で「え」というようにすると感じが掴めるでしょう。
5. -ɛ
半広口の前舌母音です。日本語の「え」に近いのですが、若干口の開きが大きめになります。
6. -ɔ
半広口の後舌母音です。日本語の「お」よりも口の開きが大きめになります。
7. -o
半狭口の後舌母音です。日本語より口の開きがかなり狭くなります。特に高平調のとき、[-óᶷ]と二重母音のように聞こえます。
「う」の口の形で「お」というようにすると感じが掴めるでしょう。
日本語話者にとっては、-a、-iはあまり気をつけなくても大丈夫です。-uは若干唇を丸めるようにした方がいいでしょう。
やはり重要なのは「え」「お」にそれぞれ2種類あり、きちんと発音し分けなければならないことです。-e、-ɛも、-o、-ɔも日本語にはありません。ここはどうしてもルーズになりがちなので、意識して発音をしたり、聞き分けたりするように練習を繰り返しましょう。