東京外国語大学言語モジュール

3.2.2.3. 接辞調和 (2/3)
(2)場所格での例 
 「~で」という意味(場所格)を示す接辞は、接続する語幹の最終音節の母音に従って、広母音グループで母音が決定されます。庭bahçeにつく時は、最終音節のeに従って、舌の調和で前舌母音、唇の調和で非円唇母音となり、広母音グループの中からeが選ばれます。肩omuzにつく時は、最終音節のuに従って、舌の調和で後舌母音、唇の調和で円唇母音となるが、広母音グループの場合には円唇母音の交替形はないので、aが選ばれます。
こちらも以下に例を示しておきましょう。
のどで boğazda    庭で  bahçede
腹で  karında      黒海で Karadenizde
駅で  istasyonda   湖で   gölde
肩で  omuzda    胸で  göğüste
boğazda, bahçede
karında, Karadenizde
istasyonda, gölde
omuzda, göğüste