東京外国語大学言語モジュール
東外大言語モジュール
Top
>
トルコ語
> 発音 >
理論編
>
5.子音
>
4.m, n
発音モジュール
理論編トップページ
もくじ
1. トルコ語概説
1.1. トルコ語の系統
1.2. 使用地域と人口・標準語
2. トルコ語の文字
2.1. 現行文字の成立
2.2. アルファベット
3. プロソディ(アクセント・イントネーションを除く)概説
3.1. 音節
3.2. 母音調和
3.3. 子音の交替
3.4. 母音の脱落
4. 母音
4.1. 母音の特徴
4.2. 狭母音
4.3. 半狭~半広母音(中母音)
4.4. 広母音
4.5. 音響音声学による音響ダイアグラム
5. 子音
5.1. p, b
5.2. t, d
5.3. k, g
5.4. m, n
5.5. r
5.6. ç, c
5.7. f, v
5.8. s, z
5.9. ş, j
5.10. h
5.11. y
5.12. l
5.13. ğ
5.14. その他
6. アクセント
6.1. アクセント総論
6.2. 基本的なアクセントパタン
6.3. 例外的なアクセントパタン
6.4. 複合語のアクセントパタン
7. イントネーション
7.1. 平叙文
7.2. 疑問文
7.3. その他
8. さらに学びたい人のために
戻る
k, g
進む
r
5.4. m, n
mは有声両唇鼻音[m]で、nは有声歯茎鼻音[n]で実現します。音素はそれぞれ/m/と/n/になります。
ただし、/n/は同化によって異音が生じます。軟口蓋破裂音[k][g]の直前では逆行同化によって有声軟口蓋鼻音[ŋ]で実現します。また、両唇破裂音[p][b]および有声両唇鼻音[m]の直前では[m]で実現する場合があります(ここでの音声は[n]のままです)。
軟口蓋破裂音の直前で実現する[ŋ]は/n/の音環境における相補分布が成立した条件異音といえますが、両唇破裂音および両唇鼻音の直前で実現する[m]は任意ですので自由異音であると考えられます。
meme, nere, mal, nal
yamaç, yanak
memnun, anne
cam, can
inmek, İstanbul
hangi, yangın