東京外国語大学言語モジュール
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3.プロソディ(アクセント・イントネーションを除く)概説
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3.子音の交替
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1.有声から無声に
発音モジュール
理論編トップページ
もくじ
1. トルコ語概説
1.1. トルコ語の系統
1.2. 使用地域と人口・標準語
2. トルコ語の文字
2.1. 現行文字の成立
2.2. アルファベット
3. プロソディ(アクセント・イントネーションを除く)概説
3.1. 音節
3.2. 母音調和
3.3. 子音の交替
3.4. 母音の脱落
4. 母音
4.1. 母音の特徴
4.2. 狭母音
4.3. 半狭~半広母音(中母音)
4.4. 広母音
4.5. 音響音声学による音響ダイアグラム
5. 子音
5.1. p, b
5.2. t, d
5.3. k, g
5.4. m, n
5.5. r
5.6. ç, c
5.7. f, v
5.8. s, z
5.9. ş, j
5.10. h
5.11. y
5.12. l
5.13. ğ
5.14. その他
6. アクセント
6.1. アクセント総論
6.2. 基本的なアクセントパタン
6.3. 例外的なアクセントパタン
6.4. 複合語のアクセントパタン
7. イントネーション
7.1. 平叙文
7.2. 疑問文
7.3. その他
8. さらに学びたい人のために
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子音の交替
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無声から有声に
3.3.1. 有声から無声に
有声子音の直前に無声子音が来ると、有声子音が無声子音に変わることがあります。
c→ç
無声子音 ç, f, h, k, p, s, ş, t +
d→t
例えば、「git-(行く)」に「-di4(~した)」がつくと、「gitti(行った)」になります。
似たようなことは日本語にもあります。「行く」→「行った」、「(船を)こぐ」→「こいだ」という例から考えてみましょう。これは、「行く」の「く」はカ行で無声子音のkですから「た(ta)」、「こぐ」の「ぐ」はガ行で有声子音のgですから「だ(da)」となっているわけです(厳密にいえば違いますが、みためが似ているということでご了承ください)。こういった点からみても、決して珍しいことではありませんので、難しく考えすぎないようにしましょう。
geldi, gitti