舌の調和が一次的なものとして、トルコ語にはさらに二次的な調和として「唇の調和」とよばれる制約もあります。ここでは母音が「円唇母音」と「非円唇母音」という2つのグループに分かれます。 円唇母音: o ö u ü 非円唇母音: a e ı i 基本的には、形態論的単位の中では同じグループにしか属せないので、まず舌の調和を守り、そして唇の調和に従うといったことになります。先にあげた例においても、鼻burunでは後舌の円唇母音だけが共存し、まつ毛kirpikでは前舌の非円唇母音だけが共存しています。他にも以下の例があげられます。 肩 omuz 胸 göğüs 腹 karın ひじ dirsek