トルコ語の音韻論的音節は機械的に区切ることができます。原則的に、母音間の子音の数によって区切る位置が決まります。語末であれば3.1.1.で示した音節になりますので、ここでは語中の区切り方を示します。
(1) 母音間に子音ゼロ →母音の後で区切る
(C)VV(C) (C)V.V(C)
(2) 母音間に子音が1つ →母音の後で区切る
(C)VCV(C) (C)V.CV(C)
(3) 母音間に子音が2つ →子音間で区切る
(C)VCCV(C) (C)VC.CV(C)
(4)母音間に子音が3つ →子音2つのあとで区切る
(C)VCCCV(C) (C)VCC.CV(C)
では、具体例をみてみましょう。
baba(父) ba.ba.
babalar(父たち) ba.ba.lar.
babaların(父たちの) ba.ba.la.rın.
okul(学校) o.kul.
okula(学校へ) o.ku.la.
çiçek(花) çi.çek.
çiçeği(花を) çi.çe.ği.
baş(頭) baş.
baştan(頭から) baş.tan.
Türk(トルコ人) Türk.
Türk’ten(トルコ人より) Türk.ten.
Türkiye(トルコ(国)) Tür.ki.ye.
音節の区切り方と形態素(語幹や接辞)の区切り方とは必ずしも一致しません。注意しましょう。