東京外国語大学言語モジュール

解説


中国語の音節は一般に何らかの声調を持つのが原則で,声調を間違えて言うと通じなかったり,誤解されたりする場合があります。しかし声調とは別に,「強く」発音する音節や「弱く」発音する音節の違いもあり,これを間違えてもコミュニケーションに支障をもたらすことは少ないでしょうが,逆にこれをマスターするとより自然な中国語に聞こえることでしょう。

ところで「強く」発音するとは実際にはどのように言えばよいのでしょうか。声を大きくしたり,長めに言うという要素もありますが,主要には声調の上がり下がりの幅を大きくすることです。第一声はより高く,第二声は極端に上げ,第三声はより低く,第四声はより高いところからより低いところへ下げて言います。
2音節の語句は一般的には2音節目を強く言います(1音節目のほうが若干強い語句もある)。もちろん2音節目が軽声(2.2で述べた「半軽声」も含む)の場合は当然1音節目を強く言います。

日本語との対比:日本語話者は往々にして2音節目を強く言うのが苦手なので注意して下さい。