東京外国語大学言語モジュール

解説


中国語の多くの音節は,音節末尾で舌先を英語の“-r”のようにそらせて言う音に変化する可能性を持っています。このようにして発音する音節を“儿化韵érhuàyùn”と呼びます(日本人の中国語教師はよく「アル化する」と言います)。ピンインでは何らかの音節の後に-rを加えてアル化を示します。(漢字表記では何らかの漢字の後に“儿”という漢字を付けます。)アル化の発音のしかたは,何らかの音節を言ってそのまますぐに舌先をそらせれば大体よいのですが,英語より強くそらせて下さい。アル化してもその分長くなるのではなく1音節のままです。なお,-i,-n,-ngで終る音節がアル化するとき,i,n,ngをとってから舌をそらせます。