3.4. 「~です,~は。」のイントネーション
前項では,「それは私の本です。」という例文のイントネーションを練習しましたが,インドネシア語では「それです,私の本は。」というような,いわゆる倒置がよく使われます。ここでは「倒置」のイントネーションを練習します。
「~です」にあたるのは「第2尾音節にアクセントがあること」でしたので,そのパターンが先に表れます。その後に来る「~は」にあたるポーズグループでは,ピッチ(声の高さ)が大きく上下することはありません。よって以下のようになります。
Buku saya itu.(本 私 それ → 私の本は,それです。)
Buku saya itu. (本 私 それ → 私の本は,それです。)
Itu, buku saya.(それ 本 私 → それです,私の本は。)
Itu, buku saya. (それ 本 私 → それです,私の本は。)
前項の例文と比べてみましょう。
Itu buku saya.(それ 本 私 → それは私の本です。)
Itu buku saya. (それ 本 私 → それは私の本です。)
使われている語,その語順が同じでもイントネーションによって異なる意味を表しています。
練習 イメージを参考に,モデルに合わせて発音しましょう。
Itu adik saya. (それ 弟・妹 私 → それは,私の弟です。)
Adik saya, itu. (弟・妹 私 それ → 私の弟です,それは。)
Itu, adik saya. (それ 弟・妹 私 → それです,私の弟は。)
Nama adik saya Ayu. (名前 弟・妹 私 アユ → 私の妹の名前は,アユです)
Ayu, nama adik saya. (アユ 名前 弟・妹 私 → アユです,私の妹の名前は。)