東京外国語大学言語モジュール

2.4. p,b,t,d,k,gの発音
p,b,t,d,k,g」+「母音」は日本語の「パ行,バ行,タ行,ダ行,カ行,ガ行」にあたります。ただし「タ行,ダ行」の「ti ,di」,「tu ,du」の発音は,注意が必要で,それぞれ「ティ,ディ」,「トゥ,ドゥ」です。(太字のものは下で音声を聞くことができます。)
 
(文中、太字の部分は下で音声を聞くことができます。)
pa
ba
ta
da
ka
ga
ti
di
tu
du
 音節末に現れるこれらの子音には注意が必要です。それらは,「空気を止めることによって」発音します。日本語でも「っ」で同じような発音を利用しています。
 「いっぱい」の「っ」は「p」
 「いったい」の「っ」は「t」
 「いっかい」の「っ」は「k」
といえば,なんとなく分かるでしょうか。それぞれ「いっ」までで止めてみると,口の中の閉じている部分がそれぞれ違います。どこで空気を止めるかによって違う発音となるのです。それぞれ,
 「p」は両唇
 「t」は舌先と上歯茎
 「k」は舌の後方と口内の天井
で空気を止めていることに注意してください。ただしインドネシア語の場合,「k」は,喉の奥のほうで空気を止める場合もあります。驚いたときに言う「あっ!」,「えっ!」の「っ」の部分です。
 なお,音節末に「b,d,g」が出てくる語もありますが,「p,t,k」と同じ発音で問題ありません。
 
練習 モデルに合わせて発音しましょう。語末の子音に特に注意してください。
bapak (父)
tutup (蓋)
batuk (咳)
kakak (兄,姉)
bukit (丘)