東京外国語大学言語モジュール

2.8. l, rの発音

次の発音を聞いてその違いが分かるでしょうか?
A
B
 Aはlupa(忘れる),Bはrupa(形)です。日本語ではlとrを区別しませんので,日本人にとっては区別の難しい音です。
 lは舌先を上歯茎につけその両脇から息を出し,舌を離すときに母音と結びついて発音されます。rはいわゆる「巻き舌」もしくは「べらんめえ調」のrです。舌先を上歯茎の部分で震わせながら発音します。ただし,非常にはっきりと「巻き舌」で発音されることもありますが,1回だけ舌先で上歯茎をはじく,いわゆる「はじき音」(r)(ほぼ日本語のラ行に相当)で発音されることもあります。いずれも同じrの発音と見なされます。
 
(文中、太字の部分は下で音声を聞くことができます。)
la
ra(rrrra) (べらんめえ調)
ra(ra) (はじき音)
練習  モデルに合わせて発音しましょう。
lupa (忘れる)
lari (走る)
pergi (行く)
kol (キャベツ)
lapar (おなかがすいた)