東京外国語大学言語モジュール

3.3. 「~は~です。」のイントネーション
 インドネシア語の文のイントネーションは,前項までで練習した2つのアクセントパターンの組み合わせからなります。
 例えば,Itu buku saya.(それは私の本です。)という文のイントネーションは,2つのポーズグループ,「itu(それ)」と「buku saya(私の本)」の組み合わせで,以下のようになります。ポーズグループの間にはポーズ(イメージでは赤斜線)が入ります。
 
Itu buku saya. (それは私の本です。)
 上の文には「~は」や「~です」にあたる語がありません。インドネシア語では,それらの働きをイントネーションが担っているのです。つまり,上の文では,「~は」は「尾音節にアクセントがあること」によって,「~です」は「第2尾音節にアクセントがあること」によって表されているのです。以降,「~は」にあたる部分を主語,「~です」にあたる部分を述語と呼びます。
練習  イメージを参考に,モデルに合わせて発音しましょう。
1
Itu adik saya. (それ 弟・妹 私 → それは,私の弟です。)
2
      
Nama saya Joko. (名前 私 ジョコ → 私の名前は,ジョコです。)
3
  
Buku itu buku saya. (本 それ 本 私 → その本は,私の本です。)
4
  
Nama adik saya Ayu. (名前 弟・妹 私 アユ → 私の妹の名前は,アユです)
5
  
Buku itu buku adik saya. (本 その 本 弟・妹 私 → その本は私の弟の本です。)