東京外国語大学言語モジュール

2.2. 母音 (2)
 インドネシア語6母音の中で特に注意が必要な,uとeについてもう少し詳しく解説します。まずは,インドネシア語のuとeを実際に発音しているところを見てみましょう。その音とともに,唇の形に注目してみてください。
/u/
/e/
まずは,uについて解説します。インドネシア語のuは,唇を丸めて大きく前に突き出した状態で発音します。日本語の「う」で発音しようとすると,唇の丸めや突き出し方が十分でないため,uの音として聞き取られないことがよくあります。唇を丸めて前に突き出すということがとても重要ですので,その点に特に注意してください。また,舌をしっかりと後に引いて発音してください。
 次にeの発音です。eは,uとは違って唇を丸めたり突き出したりしません。また,唇を横に強く引いたり,上下に大きく開く必要もありません。舌もuを発音する時のように後に引く必要はありません。また,eは他の母音に比べ,軽い感じで,弱くやや短めに発音されることが多いようです。
 日本語の「う」はしばしばeととられることがあります。日本人にとっては,上の2つの母音がともに「う」と聞こえますが,両者をしっかりと区別するようにしてください。
 
練習 ueの違いに注意して発音しましょう。uの唇の形に,特に気をつけましょう。
ibu (母)
susu (ミルク)
buku (本)
peta (地図)
sepatu