単語のなかの自然な音のひとかたまりを音節と考えてください。
例えば,desculpe(ごめんなさい)(→1.3)を日本語風に「デスクルペ」と発音すると5音節になりますが,ポルトガル語ではdes-cul-peで3音節です。economia「経済」であれば文法的にはe-co-no-mi-aと5つの音節になります。このように音節の構造はそれぞれの言語で決まっています。ポルトガル語では,二重母音や二重鼻母音も含めて母音を中心に,その前後に子音がついたりするものがそれにあたります。
以下の例では中点で区切ったものが音節ですが,下線を引いた部分の音節の構造を説明しました。
ポルトガル語では音節の最初に現れる子音のグループはp, b, t, d, c, g, f, vにlまたはrがついたもの(pl-,
pr-, br-...など)が,および音節の最後,すなわち母音の後に現れる子音としては-r, -l, -s, -zが現れます。