東京外国語大学言語モジュール

4.1.2.1. 音の弁別、発音方法
この3つの母音音素は、音節にアクセントが置かれても置かれなくても、開音節であろうと閉音節であろうと、常に3つの母音はそのままの音色を保ち、お互いに対立し、区別されます。3つの母音は、開口度が一番狭いという点が共通しています。
/i/
唇を両側へ強く引っぱり、舌を前方へ盛り上げるようにして発音します。日本語のイよりも、口の動きは横に大きくなり、緊張しながら発音しているように聞こえます。
/y/
[i]の時と同じように、舌を前方に盛り上げるようにして、同時に唇を丸めながら発音します。
/u/
[i]と[y]と違い、舌の後部をもち上げます。下の歯茎には舌先が付かないように注意してください。日本語のウよりも唇の丸めを強くして、前に突き出します。
[参考]
「母音音素」とは、単語の意味を区別するのに役に立つ母音のことを指します。また「開口度」とは、母音を発音するときの口の開き具合のことで、フランス語では「広、半広、半狭、狭」の4つの段階を区別します。