まず、有気音と無気音の区別を練習します。
[用意するもの:ティッシュペーパー]
音節頭の無声閉鎖音 [p] [t] [c] [k] にこの区別があります。こういった音は、それぞれ口の中のどこか(唇、歯茎、喉など)をとじて息の流れをさえぎってから、再びあけて息を出して発音します。
あけた後息が出て、それから次の音(母音)が発音されるのが有気音で、間に息が出ないですぐに母音が発音されるのが、無気音です。
実際に音を聞いてみると、有気音の方が息が出ているのがわかるでしょうか。
この音の区別は、ティッシュペーパーや薄い紙を口の前にたらしておいて、
1)有気音を発音する時には激しく揺れ、
2)無気音を発音した時には、微動だにしない、
となるように練習できます。(口の前に手をおいても息の出方がわかります。)
ふだん話している日本語の発音によって、有気音に苦労する方と、無気音に苦労する方がいます。
慣れるまでしばらく練習が必要ですが、自分が発音している音がどちらの音か常に意識してください。
なお、この区別が大切なのは、音節頭で後ろにすぐ母音が続く時だけです。音節の最後にあったり、二重子音の時には気にする必要はありません。
(実際には、二重子音の時には、第二の子音がrなら無気音、それ以外は有気音で発音されますが、それによって意味の違いはありません)