3.1. 文字の仕組み
文字の仕組みは、33個の子音文字の上下左右に21種類の母音記号やその他の記号を付ける、というものです。
少し複雑なのは、文字と音の対応が1対1とは限らず、2つの文字(下記の例では ក គ )が同一子音を表す(下記の例では k )一方、同一記号が2つの母音を表す(下記の例では、 a と iə )ことがあるということです。
また、子音文字には、脚と呼ばれる別の形があり、1つの語の中で子音が連続している時に、第一の子音文字の下あるいは下から右にかけて付加されます。ただし、r の脚だけは左に付加します。
ក្ដារ [kʰdaː ] 板
ក្បាល [kʰbaːl ] 頭
ក្រាល [kraːl ] 敷く
文は語と語の間にスペースをあけて分ち書きすることはなく、日本語と同じく語と語をつなげて、左から右に書きます。そのため、語と語の切れ目を探すのに、ある程度の訓練が必要になります。