「はい」か「いいえ」で答えられる文を「yes-no疑問文」と呼ぶことにします。ロシア語は日本語や英語と異なり,通常,平叙文とyes-no疑問文は同じ形をとります。つまり,平叙文とyes-no疑問文はイントネーションのみによって区別されることになるので,イントネーションは非常に重要です。
Yes-no疑問では,疑問の中心となる語(それについて事実を確かめたいと思う語)のアクセント音節でピッチが急激に上昇します。アクセント音節より後の音節のピッチは(もしそれがあるなら)低く平坦に続きます。アクセント音節より前の音節のピッチは(もしそれがあるなら)並の高さです。特に疑問の中心となる語がない場合,つまり文全体が疑問の中心になる場合,ピッチの急激な上昇は,動詞に置かれます。
話すスピードは,早くなるのが普通です。
ロシア語のyes-no疑問文のイントネーションはまた,日本語や英語のような,文末でピッチを上昇させるタイプとは大きく異なるので注意が必要です。