東京外国語大学言語モジュール

Step2 : モードと接辞

 動詞を形成する接辞は、フォーカスの他にモードをも決定します。モードとは、具体的な動作の種類を表すものです。多かれ少なかれ意志を伴って行われる動作を表す中立モード、偶然的な要素(行為者の能力や経験、偶然性など)が起因した動作を表す状況モード、他者と一緒に行う動作を表す参加モードがあります。1課に出てくる行為者フォーカス接辞のうち mag- , -um- , mang- , m- は中立モードです。一方、 maka- は状況モード、 maki- は参加モードです。目的・方向・場所・恩恵・道具・話題フォーカス接辞の -in , i- , -an , pag- -an , ipag- , ipang- は全て中立モードです。