東京外国語大学言語モジュール

解説

ロシア語の子音の一部には,有声子音字と無声子音字が対応しているものがあります。有声子音とは声を伴って発音される子音のことで,無声子音とは声を伴わずに発音される子音のことです。簡単に言えば,日本語のカ行とガ行のような清音と濁音の対応にほぼ相当します。
ロシア語の有声子音字と無声子音字の対応は,以下の表の通りです。

有声子音   б д г в з ж
無声子音   п т к ф с ш

この表の対応にしたがって,有声子音が無声子音になったり,無声子音が有声子音になったりします。前者を「有声化」,後者を「無声化」と呼びます。この現象はロシア語の単語を正しく発音するために非常に重要です。以下に有声化,無声化について解説します。