東京外国語大学言語モジュール

解説

子音字母 ㅎ は終声 [ㅂ][ㄷ][ㄱ][ㅈ] や音節の頭の平音 [ㄷ][ㄱ][ㅈ] と接触すると,自らが激音に変わって発音されるか,次に来る平音を激音に変えてしまいます。これを激音化といいます。言ってみれば子音字母 ㅎ は平音を激音にする「記号」なのです。

(1)終声[ㅂ][ㄷ][ㄱ][ㅈ] + 初声[ㅎ]の場合

終声 [ㅂ][ㄷ][ㄱ][ㅈ](ㄺなど2つの字母で書かれる終声を含む。(コラム参照)の次に初声 [ㅎ] が後続すると [ㅎ] はそれぞれ対応する激音 [ㅍ][ㅌ][ㅋ][ㅊ] で発音されます。

[ㅂ]+[ㅎ] → [ㅍ] 입학 → [이팍]  (入学)
[ㄷ]+[ㅎ] → [ㅌ] 못하다 →[몯하다]→ [모타다] (できない)
[ㄱ]+[ㅎ] → [ㅋ] 백화점 → [배콰점]  (百貨店)
[ㅈ]+[ㅎ] → [ㅊ] 젖히다 → [저치다]  (反らす)