21世紀COEプログラム 言語運用を基盤とする言語情報学拠点(2002-2006年度)

多言語コーパス
2004年度からは基礎研究を踏まえ言語運用データの収集を継続するとともに、その分析を開始する。 大学院生によるフィールド調査やインターネット言語資源の検索・収集を行なう。また2002年度から継続してきた談話コーパスの整備も行なう。これらのデータを統合し、機能・目的別多言語コーパスを構築する。機能・目的別多言語コーパスは、願望・疑問・許可などの言語機能や限定・態・モダリティなどの文法研究を目的とするコーパスであり、言語分析や談話分析にとって重要な材料を提供する。他方、これらのデータは、基礎語彙や特定領域語彙という観点から再分類し、語彙範疇コーパス(LCコーパス)を構築するのに利用する。LCコーパスは特定分野における共起語彙関係を抽出するためにも役立つ。機能・目的別コーパスとLCコーパスは、単に言語研究の対象となるだけでなく、会話モジュールや語彙モジュールの開発と改良にも活用できる。また目的別コーパスを基にして,言語学,文化研究,等の諸分野に関する高度教養科目教材の開発を行う。

言語機能別コーパス

研究目的別コーパス

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