21世紀COEプログラム 言語運用を基盤とする言語情報学拠点(2002-2006年度)

研究組織

情報工学の基盤の上にたって,言語学と言語教育学の有機的な統合をはかり,多言語による先端的なWeb教材である「TUFS言語モジュール」を開発する。言語使用には様々な階層が考えられるが,本拠点ではそれらを基本言語層,日常言語層,文化言語層の3つの階層としてとらえる。それぞれのモジュールとコーパスは以下のように各言語層に対応する。

基本言語層 日常言語層 文化言語層
発音モジュール
IPAモジュール
会話モジュール文法モジュール語彙モジュール
語彙範疇コーパス機能別・目的別多言語コーパス

各モジュールは本学の言語教育を担当する教員と院生が協力して作成し,情報工学班の援助を得て,Web化が行われ,e-Learningシステムに組み込まれる。TUFS言語モジュールは本学の授業や他大学の授業等で利用されるのみならず,院生による外国語教育研修プログラムにも導入される。

言語教育学班はWeb教材や談話分析の観点からTUFS言語モジュールの評価を行い,その結果がモジュールの改良に役立てられる。また言語学習ストラテジーや言語能力記述レベルに関する研究によって,TUFS言語モジュールを用いた学習の理論的研究が行われる。 言語学班は既存コーパスを利用したり,あるいはフィールド調査を通じて少数言語を含む機能別・目的別の多言語コーパスを構築し,日常言語層および文化言語層の言語運用を研究して,その成果を最終的にTUFS言語モジュールに応用する。


言語情報学班 
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