東京外国語大学言語モジュール

Step1 : may, mayroon, wala を使って不特定な行為者や対象の存在の有無を表す

 主語と述語で構成されている動詞文は、動作を行う人や動作の対象となる物(生物を含む)がはっきりしている(特定化されている)ときに使われる文です。一方、動作を行う人や動作の対象となる物がはっきりしていない場合、つまり不特定であるときは〈may / mayroong + 名詞句〉、あるいは〈walang + 名詞句〉のパターンで表現します。行為者が不特定である場合は、名詞句の名詞を修飾するのは行為者フォーカス動詞、対象となる物が不特定である場合は目的フォーカス動詞です。
 
Tumulong sa kanya ang mga magsasaka.
農民たちが彼を助けました。
May/Mayroong tumulong na magsasaka sa kanya.
彼を助けた農民たちがいます。
 
 
Ibinigay niya sa akin ang pasalubong.
彼は私にお土産をくれました。
Mayroon siyang ibinibigay na pasalubong sa akin.
彼は私に何かお土産をくれました。