東京外国語大学言語モジュール

解説

単語のなかの自然な音のひとかたまりを音節と考えてください(→2.3)。
スペイン語では、最後から2番目の音節にアクセントがある語が最も多く,

1, ro-sa ばら
2, to-re-ro 闘牛士  
3, lu-nes 月曜日  
4, e-xa-men 試験  

最後の音節にあるのがその次に多く,

1, pa-pel
2, mu-jer
3, pre-sen-ta-ción 紹介

最後から3番目の音節にあるのが一番少ないです。

1, -bri-ca 工場
2, -me-ro  
3, obs--cu-lo 障害  


アクセントの位置はこのどれかにあって,最後から4番目以前の音節にアクセントのある語は存在しません。
また,アクセントのある音節は若干長めに発音されることがありますが,せいぜい10分の1〜2秒ぐらいで,のばす音のように意識するほどの長さではありませんので,基本的にはアクセントのある音節もない音節も長さは同じだと考えていてちょうどいいぐらいです。

コラム:

つづり上の約束ごととしては,
1. a, i, u, e, oの母音またはn, sで終わる語は,最後から2番目の音節にアクセントがある。
ro-sa(ばら) to-re-ro(闘牛士) lu-nes(月曜日) e-xa-men(試験)
2. n, s以外の子音で終わる語は,最後の音節にアクセントがある。
pa-pel(紙) mu-jer(女)
このふたつの規則に合わない語については,アクセント記号”´”をアクセントのある母音の上に付ける決まりになっています。
pre-sen-ta-ción(紹介) fá-bri-ca(工場) nú-me-ro(数) dé-fi-cit(赤字)
te-lé-fo-no mó-vil(携帯電話) re-pú-bli-ca de-mo-crá-ti-ca(民主共和国)など。