東京外国語大学言語モジュール

Step4 : 動詞文と補語

 補語とは動詞文に現れる名詞(句)で主語になれるものです。具体的には行為者を表す行為者補語、動作の対象となる物や人を表す目的補語、動作のなされる方向を表す方向補語、動作の行われる場所を表す場所補語、動作の恩恵を受ける人や物を表す恩恵補語、動作がなされる手段を表す道具補語、話題を表す話題補語、理由や原因を表す理由補語があります。これらの補語が基本文において主語にならないときは、次のように表されます。
 
 行為者補語
「~は、~が」
ng句
 目的補語
「~を」
ng句、sa句
 方向補語
「~に、~へ」
sa句
 場所補語
「~で、~から」
sa句
 恩恵補語
「~のために」
para sa句
 道具補語
「~を使って」
sa pamamagitan ng + 名詞、ng句
 話題補語
「~について」
tungkol sa句
 理由補語
「~の理由で」
dahil sa句
 
 ng句や sa句、 para sa句などで表されていた補語が、主語になると自動的に ang句になります。
Gumawa kami ng mga parol.
Ginawa namin ang mga parol.
 
 
私たちはパロルを作りました。
Pumunta kami sa Pilipinas.
Pinuntahan namin ang Pilipinas.
 
 
私たちはフィリピンに行きました。
Gumawa kami ng parol para sa mga bata.
Iginawa namin ang mga bata ng parol.
 
 
私たちは子供たちのためにパロルを作りました。