東京外国語大学言語モジュール

「~する予定だ、~するだろう」「~しようとする、~したい」 助動詞(3)

まだ成立していない事態について、やがては成立することを表す助動詞には akan と hendak(口語:nak)があります。akan は「~する予定だ」というような意志や予定、「~するだろう」というような予測を表します。hendak は、「~しようとする」というように、ある事態がまさにこれから起ころうとしている、あるいはある行為をまさにこれから実行しようとしていることを表すほか、「~したい」というような希望も表します。

 

主語 (A) akan 述語 (B).「AはBする予定だ。/AはBするだろう。」
主語 (A) hendak/nak 述語 (B).「AはBしようとしている。/AはBしたい。」
Keluarga saya akan datang ke Malaysia pada bulan Ogos ini.
(私の家族はこの8月にマレーシアに来る予定です。)
Esok tidak akan hujan di Selangor.
(明日はスランゴールでは雨は降らないでしょう。)
Apabila saya telefon, mereka sudah hendak bertolak ke luar negeri.
(私が電話したとき、彼らはもう海外に出発しようとしていました。)
Saya nak tanya kat awak sikit.
(君にちょっと聞きたいんだけど。)

hendak/nak は、「~が欲しい」という意味の動詞として、後に名詞句を取ることもできます。

Saya nak beg baru.
(私は新しい鞄が欲しい。)

akan、hendak を含む疑問文に対する返答には、ya/tidak を用います。

Awak nak tinggal di asrama semasa cuti panjang nanti? — Ya./Tidak.
(あなたは今度の長期休暇の間、寮にいるつもりですか? — はい。/いいえ。)

nak を含む疑問文に対する返答としては、ya/tak も可能ですが、nak/tak nak で答えるのが普通です。

Awak nak ikut juga ke? — Nak./Tak nak.
(君も一緒に来たい? — うん、行きたい。/ううん、行きたくない。)