東京外国語大学言語モジュール

助動詞を含む文

 ラオス語の助動詞は、動詞の前に置きます。大きく分けて2種類あります。

 一つは、動詞的助動詞で、「経験」や「願望」などを表します。否定辞ບໍ່を前に置くことができます。また諾否疑問文は助動詞のみを使って答えることができるという点で自立語的です。

 もう一つは、法助動詞で、「義務」や「推量」など、話し手の気持ちや判断を表します。否定辞ບໍ່を前に置くことができず、後ろに置きます。この法助動詞は話し手自身の気持ちや判断を表しているということから、諾否疑問文には一般には使いません。詳しくは次の解説で説明します。また、常に動詞を伴った形を使うという点で、付属語的です。