東京外国語大学言語モジュール

名詞句の語順

 名詞句における修飾語の位置は、名詞の後ろであることは既に述べましたが、「母が買ってきた大きな鶏の足」など、名詞「足」に対して「母が買ってきた大きな鶏の」と修飾要素が複数個あるときの語順は、原則として、下記のとおりです。
 
 ・修飾部分が語のみである場合:
    「名詞+名詞的成分+動詞的成分+所有+数詞+類別詞+指示詞」
 
 ・修飾部分に語と文がある場合:
  「名詞+名詞的成分+動詞的成分+所有+修飾節(関係詞+文)+数詞+類別詞+指示詞」
 
 原則として、指示詞は一番最後に、数量表現は指示詞の前に置きます。これら以外の要素の語順は入れ替えても可能ですが、後ろに移動した要素については、わざわざとり立てた、あるいは限定した、という意味をもつと理解されます。