東京外国語大学言語モジュール

句の語順

 句の基本的な語順を学びます。
 
  句の修飾関係を表す語順は「被修飾語+修飾語」です。即ち、日本語と逆で、後ろから前を修飾します。語順の大原則である「後ろの語が前の語を限定する」を踏襲しています。

  名詞を修飾する場合、例えば「鶏の足」は、「足」が先に来て、修飾部分の「鶏」をその後に置きます。つまり語を「足+鶏」と並べます。動詞を修飾する場合も同様で、例えば「ゆっくり歩く」は「歩く+遅い」で被修飾部分の「歩く」が先に来て、修飾部分の「遅い」は後ろに置きます。

 このように一般には、修飾語が一つの時には、直接被修飾語の後ろに置くことが多いのですが、「母が買ってきたこの大きな鶏の足」や「カメのようにゆっくり5歩歩く」など、修飾語が複数個ある場合は、修飾語間に語順の規則があります。詳細は後で述べます。
ここではまず、修飾語が一つの場合を見てみましょう。