Ⅱ-ㄹはこれから起こり得る動作やあり得る状態を表す冠形詞形の語尾です。
動詞 | 母音語幹 | 가다(行く) | 갈(行くだろう~) |
ㄹ語幹 | 놀다(遊ぶ) | 놀(遊ぶだろう~) | |
子音語幹 | 먹다(食べる) | 먹을(食べるだろう~) | |
形容詞 | 母音語幹 | 크다(大きい) | 클(大きいだろう~) |
ㄹ語幹 | 멀다(遠い) | 멀(遠いだろう~) | |
子音語幹 | 작다(小さい) | 작을(小さいだろう~) | |
存在詞 | 있다(いる,ある) | 있을(いるだろう~,あるだろう~) | |
없다(いない,ない) | 없을(いないだろう~,ないだろう~) | ||
指定詞 | 이다(だ) | 일(だろう~) | |
아니다(ではない) | 아닐(ではないだろう~) |
また,Ⅲ-ㅆ-にも付き,過去にそうだっただろうと思われることを表します。
했다(した) | 했을(しただろう~) |
Ⅱ-ㄹはその事柄が現在のところまだ確定しておらず,話し手は自らの推量や判断に基づいて述べます。この点でⅡ-ㄹは,事柄をその通り描写するⅠ-는(Step102)とⅡ-ㄴ(Step103)とは区別されます。
話し手自らの推量・判断に基づくことからⅡ-ㄹの意味には幅があり,推量,予定・意図,可能性,義務などを表します。
なお,Ⅱ-ㄹで修飾される体言が平音で始まるときはその平音が濃音化します。
것を修飾するときは「~するに値する物」の意味で「~すべき物」を表します。
また,것は総称的に「~物」を表すときにも用いられます。
때(とき)を修飾するときはⅡ-ㄹを用いるのが一般的です。過去の「~したとき」はⅡ-ㄹを用いず,Ⅲ-ㅆ을 때と表します。