東京外国語大学言語モジュール

Step2 : 054: zu不定詞句の用法 (1)

 zu不定詞句は「~すること」という意味の名詞のように用いられるということをステップ55で学びました。このステップでは具体的な用法を見ていきましょう。まず (1) は zu不定詞句を主語として用いている例です。この例ではステップ55の (2) と同じように,es を仮の主語として「それは不可能だ」と言っておいてから,zu不定詞句で「それ」の内容を具体的に挙げています。
 
(1)
Es ist nicht möglich, dieses dicke Buch in drei Tagen zu lesen. 
この厚い本を3日で読むことは不可能だ。
 次に (2) では beschließen (決心する) の目的語として zu不定詞句が用いられています。
 
(2)
Er hat beschlossen, jeden Tag 30 Minuten zu joggen. 
彼は毎日30分ジョッギングすることを決心した。
 さらに (3) では名詞 Lust (やる気) の内容を,(4) では形容詞 bereit (覚悟がある) の内容を zu不定詞句が表しています。
 
(3)
Hast du Lust, jeden Tag für die Familie zu kochen? 
毎日家族のために料理する気ある?
 
(4)
Bist du bereit, jeden Tag für die Familie zu kochen? 
毎日家族のために料理する覚悟ある?