ラオス国内のラオス語と東北タイのラオス語はもちろん,ラオス国内におけるラオス語も,地域差,すなわち方言差は全体としてとても著しいということができます。各地域のラオス語は,ラオス人同士でもわからないことがあるようで,同音異義語を利用した笑い話があったりします。
そもそもラオスには「〜方言」という言い方自体があまり一般的ではなく,普段は「(県名・村名)の発音」という言い方をします。
ラオス国内における方言の分布状況と各方言の特徴については未だ明らかにされておらず,その詳細は今後の調査を待たなければなりません。聴覚印象は,一般に,北方言は,聞いた感じが優しく,口調もゆっくりして,南方言は,対照的に口調が速く,きつい感じがすると言われています。
例えば,「どこ」という語を例にとっても次のようにいろいろあります。
例)「どこ」