東京外国語大学言語モジュール

1.2. 発音と文字の特徴
 カンボジア語には、日本語にない音がたくさんありますが、最も注意すべき点は、
  1)有気音と無気音の区別(5.1)
  2)末子音(5.3)
です。その他は、うまく発音できないと思っても、話したいことを伝えるのに障害になることはあまりないので、まず、この二つを練習してください。
 
 カンボジア語の文字は、日本語の文字とも、英語の文字とも全く形が違うので、覚えるのが大変そうだと思われるかもしれません。文字を覚える時間の余裕のない方は、「3.文字」をとばしてお読みください。文法モジュールの例文には、参考としてカタカナ表記もつけました。
 ただし、カンボジア語の音は日本語の音より多いので、どうしてもカタカナでは違いの表わせない音があることを忘れないでください。文字も発音記号も苦手、という方も、カタカナ表記に頼る前に、カンボジア語にはどんな音があるのかを知り、1)有気音と無気音2)末子音という大事な区別だけは練習してください。
 
 長くあるいは深くカンボジア世界とつきあうことになる方は、文字を覚えてください。文字を覚えずにカンボジア語が上達することはありません。