東京外国語大学言語モジュール

ウェールズ英語発音
You alright, mush?"You alright"の"al-"の部分は脱落しており、「ユライッ」のように聞こえる。
You looks like you need a cwtch!"you"は弱化しているため、かなり弱く、短く発音されていてほとんど聞こえない。
Hmm for example,この話者は基本的に母音の後の"r"を発音しないが、"for"の"r"は直後に"example"の母音が来るため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。一方、"r"の実現はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている(この点はウェールズ英語の特徴)。
how about getting something to eat?"how"の"h"は脱落していて聞こえない。また、"getting"の"t"は舌先を歯茎につけずに息を止める発音(声門閉鎖音)になり、"i"が脱落しているため「ゲッン」のように聞こえる。"something"の"th"は脱落しているため、「サミン」のように聞こえる(カジュアルな発話では他の変種でも見られる発音)。
I knows a lovely cockles place in the market.平叙文であるが、文末に向かって声の高さが高くなっていく(up-talk; ウェールズ英語の特徴)。"market"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Oh, Cockles? Ych a fi!"Ych a fi"はウェールズ語由来のフレーズ。"y"はシュワー("about"の弱母音"a"と同じ)で、"ch"は無声軟口蓋摩擦音、"f"は/f/ではなく、優勢の/v/の発音になる。
Alright then, how about a lovely walk?"how"の"h"は脱落している。
Where to?"Where"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Barry Island?"Barry"の"rr"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
Weather looks crackin today."Weather"の"ea"は標準的な英語に比べて長めに発音されている(ウェールズ英語の特徴)。また、"weather"と"crackin"では、強いアクセントのある"weath-, crack-"よりも、弱音節の"-er, -in"の方が声の高さが高い(ウェールズ英語の特徴)。
Huh? Such as what?"what"の"t"は破擦音化して、「ワッツ」のように聞こえる。(イングランドの英語と同じ)。
Such as an ice-cream from Marco's?"Marco's"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
On yer bike, butt!"butt"の"t"は破擦音化して、「バッツ」のように聞こえる。(イングランドの英語と同じ)。
Aww, go on -"go"の"g"は無声音[k]で発音されている。