東京外国語大学言語モジュール

目的フォーカス動詞のi-動詞

 i-動詞のうち、どの i-動詞が目的フォーカス動詞であり、どの i-動詞が恩恵フォーカス動詞であるのかは、語根によって見きわめます。下の例文では、 iakyat は目的フォーカス動詞、 ibili は恩恵フォーカス動詞です。
 
Iakyat mo ang inumin sa itaas. 
2階に飲み物を持って行って。
Ibili mo ako ng bag. 
私にバッグを買って。
 
 ここではまず目的フォーカス動詞の i-動詞を学びます。目的フォーカス動詞の -in動詞の多くが、 -um-動詞と対応しているのに対し、目的フォーカス動詞の i-動詞のほとんどは、 mag-動詞と対応しています。目的フォーカス動詞の i-動詞を使った動詞文におけるさまざまな補語の表し方は、 -in動詞の場合と同じです。主語となる目的補語は ang句で表され、行為者は ng句で表されます。