完了体の副詞的分詞
副詞的分詞は,動詞から作られるので,動詞の体や格支配を保ちます.ただ,動作をあらわす副詞ですから比較級はありませんし,語形変化も一切ありません.
ここでは完了体動詞から作られる副詞的分詞を学びます.
1. 作り方
完了体の副詞的分詞―完了体動詞の過去語幹から作る
1) 過去語幹(不定詞から-л/-ла/-ло/-лиを除いたもの)が母音に終わる場合+-в
男性形 прочита-л → читав 読み終えてから
2) 過去男性単数形が子音に終わる場合 +-ши
男性形 унес → 副詞的分詞унесши 持ち去ったあとで
※ ①-ся動詞の場合
完了体の副詞的分詞は過去語幹+-вшисьに終わります.
вернусться вернулся → 副詞的分詞вернувшись 帰ってから
②現代ロシア語では,完了体動詞で不定詞が-тиに終わるものは現在語幹に -я (-а)をつけるほうを用います.
прийти придут → 副詞的分詞 придя 到着してから
2. 用法
おもに文の主動詞に時間的に先行する動作を表します.副詞的分詞が文に後続するときは,主動詞に時間的に後続する動作を示すことがあります. なお,副詞的分詞の意味上の主語は, 文の主語と同じになります.