東京外国語大学言語モジュール

Step2 : 副詞的分詞(副詞的分詞、副動詞)(2)

完了体の副詞的分詞
  副詞的分詞は,動詞から作られるので,動詞の体や格支配を保ちます.ただ,動作をあらわす副詞ですから比較級はありませんし,語形変化も一切ありません.
ここでは完了体動詞から作られる副詞的分詞を学びます.
 
1. 作り方
   完了体の副詞的分詞―完了体動詞の過去語幹から作る
1) 過去語幹(不定詞から-л/-ла/-ло/-лиを除いたもの)が母音に終わる場合+-в
   男性形 прочита-л →  читав  読み終えてから
2) 過去男性単数形が子音に終わる場合                     +-ши
    男性形 унес →  副詞的分詞унесши 持ち去ったあとで
※ ①-ся動詞の場合
完了体の副詞的分詞は過去語幹+-вшисьに終わります.
вернусться  вернулся →  副詞的分詞вернувшись 帰ってから
②現代ロシア語では,完了体動詞で不定詞が-тиに終わるものは現在語幹に -я (-а)をつけるほうを用います.
 прийти  придут →  副詞的分詞 придя 到着してから
 
2. 用法
  おもに文の主動詞に時間的に先行する動作を表します.副詞的分詞が文に後続するときは,主動詞に時間的に後続する動作を示すことがあります. なお,副詞的分詞の意味上の主語は, 文の主語と同じになります.