東京外国語大学言語モジュール

否定代名詞と否定副詞

1)ни- + 疑問詞形はнеとともに用いられます.変化は,ни-のない形と同様です.
2)не- + 疑問詞形は,無人称文です.ですから,動作の主体は与格で,不定詞を伴うのがふつうです.
   1)Дети ничего не знают.        「子供たちは何も知らない」
      Она никогда не была в Москве.    「彼女はモスクワへ一度も行った事がありません」
   2)Мне некогда спать.           「私には睡眠の時間がない」
 
≪注意≫
    前置詞が必要な場合にはне-/ни-と疑問詞の間に入り,疑問代名詞は,前置詞の要求に従った格となります.
       Ему не с кем танцевать.   「彼にはダンスの相手がいない」