東京外国語大学言語モジュール

「~なのは…です/ですか?」の表し方

「YなのはXです」という文は、主名詞のない関係節、yang ~「~である人/物」を主語とする名詞文、Yang Y (adalah) X でも間違いではありませんが、述語Xの部分を前に出すことにより、文の焦点として取り立てた X yang Y 構文を用いるのが普通です。

 

  Yang Y X. 「YなのはXです。」
  (主語 述語)  
X yang Y.   「YなのはXですXがYだ。Xです、Yなのは。」
(述語 主語)    
Dia yang datang lewat ke kelas.
(授業に遅刻したのは彼女です/彼女が授業に遅刻したんです。)
Siapa yang datang lewat ke kelas?
(授業に遅刻したのは誰ですか/誰が授業に遅刻したんですか?)

Xの後に -lah(平叙文)や-kah(疑問文)をつけることで、すでに文の焦点であるXをさらに取り立てることができます。

 

X-lah yang Y.「X(こそ)がYである、Yなのは(他でもない)Xだ。」
X-kah yang Y?「XがYですか?、Yなのは(他でもない)Xですか?」  
 
フォーマルな文体では、疑問詞疑問文は、この構文を用い、疑問詞-kah yang ~? とします。
Dialah yang datang lewat ke kelas. 
(授業に遅刻したのは彼女です/彼女が授業に遅刻したんです。)
cf. Dia datang lewat ke kelas.
(彼女は授業に遅刻しました。)
Diakah yang datang lewat ke kelas?
(授業に遅刻したのは彼女ですか/彼女が授業に遅刻したんですか?)
cf. Dia datang lewat ke kelaskah?
(彼女は授業に遅刻しましたか?)
Siapakah yang datang lewat ke kelas?
(授業に遅刻したのは誰ですか/誰が授業に遅刻したんですか?)