文が表す内容を、すでに述べられた何らかの情報に関連付けて述べるのが関連付けの表現です。
関連付けの表現は、次の助詞によって表されます。これは、事情説明の表現のひとつと同じ形式ですから、発音と正書法上の注意はそちらを参照してください。
【述語:形動詞形】 юм
モンゴル語の関連付けには、前の文脈を受けて何らかの内容をそこに補足(付け足し)するパターンと、そこから何らかの内容を展開(引き出し)するパターンのふたつがあります。いずれも、日本語の「~の(だ)」にそっくりそのまま相当します。
Өчигдөр хичээл тасалчихлаа. Хүнд ханиад хүрсэн юм. 昨日は授業を欠席してしまいました。ひどい風邪をひいたのです。(『ひどい風邪をひいた』という内容を前の文脈である『授業を欠席した』に補足)
Ямар олон хүн ирсэн юм бэ. Та дуудсан юм уу? 何とたくさんの人が来たのでしょう。あなたが呼んだのですか?(『あなたが呼んだ』という内容を前の文脈である『たくさんの人が来ている』から展開)
これまでに、事情説明の表現、フォーカスの調整及び関連付けの表現という3つのステップで юм を使った構文を取り上げましたが、実際の文を観察していると、юм にはこのほかにも多くの機能があることが考えられます。使用頻度が高い助詞だけに、今後の詳しい研究が望まれます。