東京外国語大学言語モジュール

疑問代名詞

6種の疑問代名詞
 
  モンゴル語には、次のような疑問代名詞があります。
 
選択
аль
 どちらのもの
 どちらの人
様態
ямар
 どんなもの
хэд
 いくつのもの(数えられる名詞の数)
 何人の人
хичнээн
 いくらのもの(数えられない名詞の量)
 どのぐらいの人・もの(おおよその数・量)
事物の実体
юу
 何
人間の実体
хэн
 誰
 
  日本語の場合、人の名前も事物の名称もすべて「何」でたずねますが、モンゴル語では、人の名前には хэн、事物の名称には юу を使い分けます。
 
  疑問代名詞はその意味からして必ず質問文の中で用いられますので、例は質問文のステップでまとめて掲げることにします。ここでは、上の6つの形だけを覚えてください。
名詞を修飾する用法
 
  このステップで見た疑問代名詞のうち、аль・ямар・хэд・хичнээн の4つは、名詞の直前に置かれてその名詞を修飾する疑問形容詞として使うことができ、むしろこちらの用法のほうがよく見られます。このとき、хэд は хэдэн というН交代語幹の形になります。
 
  名詞を修飾する用法で使われるときのそれぞれの意味は次のとおりです。
 
選択
аль
+名詞
 どちらの~
様態
ямар
 どんな~
хэдэн
 いくつの~
 何人の~
хичнээн
 いくらの~
 どのぐらい数の~
 どのぐらいの量の~
 
      аль хүн  どちらの人
      ямар ном  どんな本
      хэдэн төгрөг  何トグログ
      хэдэн оюутан  何人の学生
      хичнээн ус  いくらの水(量をたずねる)
      хичнээн оюутан  どのぐらいの数の学生
      хичнээн гурил  どのぐらいの量の小麦粉