主格の形と機能
モンゴル語の名詞類には主格と呼ばれる形があります。
モンゴル語では、語幹に何も付けない形がそのまま主格形となります。このモジュールでは、このような場合には、目に見えない語尾が語幹に付いているものと解釈することにします。言語学の世界では、そのような目に見えない文法要素のことをゼロと呼ぶことがあります。
【語幹-目に見えない語尾(ゼロ)】
主格をとった語は、述語がひとつしかない文(単文)の主語になります。また、主格形の語は 「AはBである」というように、AとBがイコールで結ばれる文のBの部分になることもできます。これについてはあとのステップで改めて取り上げます。