東京外国語大学言語モジュール

比較の疑問文・否定文

1) 疑問文

比較の疑問文「A ກັບ B+類別詞+ໃດ+~ກວ່າ?」のうち、「ກັບ」はAとBの両者を並列につなげる「~と」という意味で、「ໃດ」は類別詞と共に用いて「どれ」という意味になります。また、答えるときは、「AかBか選択したもの+~ກວ່າ」と言います。

例えば、(1)は言語の類別詞「ພາສາ」、(2)は本の類別詞「ຫົວ」を使用して、下記のように言います。
 
(1)ພາສາລາວກັບພາສາຍີ່ປຸ່ນ ພາສາໃດຍາກກວ່າ?
(ラオス語と日本語はどちらが難しいですか?)
― ພາສາລາວຍາກກວ່າ
(ラオス語の方が難しいです。)
(2)ປຶ້ມຫົວນີ້ກັບປຶ້ມຫົວນັ້ນຫົວໃດແພງກວ່າ?
(この本とあの本はどちらが高いですか?)
― ຫົວນີ້ແພງກວ່າ
(この本の方が高いです。)
2)否定文

同等表現文は否定辞の位置によって、次のように意味がいろいろあります。文によっては、2つの意味にとれる曖昧な文であったり、人によって解釈の仕方が異なるという、個人差が見られる文もあります。
(3)ມື້ນີ້ບໍ່ຮ້ອນຄືມື້ວານນີ້
(今日は昨日のようには暑くない。(昨日の方が暑い))
(4)ມື້ນີ້ຮ້ອນບໍ່ຄືມື້ວານນີ້
(今日は昨日のように暑くない。(どちらがより暑いかは曖昧で、今日と昨日とは暑さが異なる、ということだけがはっきりしている)/今日は昨日と違って暑い。(今日の方が暑い))
の2つの意味があります。
(5)ມື້ນີ້ບໍ່ຮ້ອນເທົ່າມື້ວານນີ້
(今日は昨日ほど暑くない。(昨日の方が暑い))
(6)ມື້ນີ້ຮ້ອນບໍ່ເທົ່າມື້ວານນີ້
(今日は昨日ほど暑くない。(昨日の方が暑い))