東京外国語大学言語モジュール

受身表現

 ラオス語の受身の表現文は、
      「受益者+ຖືກ+動作者+動詞句」
という語順をとります。例えば 「私は犬に噛まれた」は、
 
             「私+ຖືກ+犬+噛む」
 
となります。「ຖືກ」は「当たる・被る」という意味です。

 一般に、受身表現は、被害や損害、非難など、マイナス志向の事柄を表す場合によく使います。例えば日本語で「AはBにほめられた」などと、受身表現を用いる場合でも、ラオス語では受身表現を使わずに、「BがAをほめた」という能動態の表現を使うことがよくあるのもこのためです。