東京外国語大学言語モジュール

　次の動詞連続は、後の動詞が「補助動詞」と言うものの類です。つまり、他の動詞句の後に置いたときに、否定辞を直前に置くことができないという点で、非自立語的で、意味的にも前の動詞句と併せて全体で一つのまとまりを持っています。また、諾否疑問文もこの補助動詞のみを使って答えることはできません。ただし、元来は単独で動詞として使用しているものです。

  このような補助動詞にはいくつかありますが、ここでは最初の動詞句で表された動作の方向や状態の変化を表す方向動詞を学びます。日本語の「～ていく」「～になる」などに当たるもので、「ໄປ」「ມາ」「ຂຶ້ນ」「ລົງ」「ເຂົ້າ」「ອອກ」「ເອົາ」などがあります。