東京外国語大学言語モジュール

アスペクト要素

 ラオス語には、「過去・現在・未来」を表す決まった表示がありません。その代わりに文が使用されている文脈や「昨日、明日」などといった時を表す語からいつのことか判断したり、現在からまだ起こっていない、もう既に起こってしまった、などという時を表す語を用いたりします。この現在から見て、始まり、終わり、継続、などといった捉え方を表す語を「アスペクト要素」と言います。
 
  換言すれば、ラオス語の文における「時」の概念は、文脈から判断したり、必要に応じて必要な語やアスペクト要素を動詞句の前後に置いて表すということができます。