東京外国語大学言語モジュール

自立語と付属語

 「イヌ」や「走る」などのように、単独で意味をなす語を「自立語」と言います。
   一方、前置詞や文末詞などのように、単独では用いず、他の語と共に使い、文中において初めて意味をもつ語を「付属語」と言います。

 「自立語」と「付属語」も後ろの語が前の語を限定する、という大原則を踏襲するので、「付属語+自立語」という語順をとります。
 
  ここでさらに上述の大原則の「限定する」という意味についても考えみたいと思います。
  これまで述べてきたように、ラオス語における修飾関係は後ろから前を修飾する、即ち、前の語が後ろの語によってより明確になると言うことができます。そのことは即ち、意味がより狭くなるわけですから、ラオス語では後ろの語が前の語を「限定する」ということができるのです。