-(으)ㄴも冠形詞形を作る語尾です。
-(으)ㄴは形容詞と指定詞に付いて現在の状態を表します。また,動詞に付くと過去の冠形詞形を作ります。
動詞 | 母音語幹 | 가다(行く) | 간(行った~) |
ㄹ語幹 | 놀다(遊ぶ) | 논(遊んだ~) | |
子音語幹 | 먹다(食べる) | 먹은(食べた~) | |
形容詞 | 母音語幹 | 크다(大きい) | 큰(大きい~) |
ㄹ語幹 | 멀다(遠い) | 먼(遠い~) | |
子音語幹 | 작다(小さい) | 작은(小さい~) | |
指定詞 | 이다(だ) | 인(である~) | |
아니다(ではない) | 아닌(ではない~) |
形容詞に-(으)ㄴの付いた例は次の通りです。
2つの形容詞を語尾-고でつないで後の名詞を修飾することもあります。相反する形容詞がつながっているときは別々に修飾するように解釈します。
指定詞の인は「の」と訳すこともできますが,これは同格(である~)のことですので,所有を表す助詞の의(の)と区別します。
動詞に-(으)ㄴの付いた例は次の通りです。
動詞の過去の冠形詞形は,ある動作を行い,その結果が今も残っている状態を表します。その点で,形容詞,指定詞,動詞に-(으)ㄴの付いた形はいずれも現在の状態を表しますので,-(으)ㄴもまた事柄をその通りに描写する語尾です。
-(으)ㄴは存在詞にほとんど付きませんが,있다(ある)が뒤(後),후(後),직후(直後)などの前に置かれたときは-(으)ㄴが付き得ます。