東京外国語大学言語モジュール

Step1 : 106 : Ⅰ-던語基式語幹式併記式

Ⅰ-던も冠形詞形を作る語尾です。過去に継続していたことを表します。

 

하다(する) 하던(していた~)
(語基)Ⅰ-던。

ㄱ. 늘 웃던 아이(いつも笑っていた子供)

ㄴ. 그 때 웃던 아이(そのとき笑っていた子供)

ㄷ. 아까 웃던 아이(さっき笑っていた子供)

 

-던は過去に何度も繰り返し起きていたことや長期間続いていたこと(ㄱの文),あるとき偶然見かけたこと(ㄴの文),さっきまで続いていたこと(ㄷの文)を表します。

 

これらに共通する点は,その事柄が終了したところは見ていない,あるいは終了したことには関心が無い,ということです。ㄱ,ㄴ,ㄷの文は笑っているところは見ましたが,笑い終わったところは見ていないことを含意します。

 

-던を用いた例をいくつかあげておきます。

(1)여기가 학생 시절에 잘 다니던 도서관입니다.(ここが学生時代によく通っていた図書館です。)
(2)아까 울던 아이가 웃고 있어요.(さっき泣いていた子が笑っています。)
(3)여기에 있던 가방이 어디에 있어요?(ここにあったカバンはどこにありますか。)
(4)졸업식을 하던 날도 눈이 내렸다.(卒業式を行っていた日も雪が降った。)

-던はまた,中断した事柄を表すこともあります。「~しかけの」の意味です。

(5)그는 쓰던 일기장을 펼쳐 놓은 채 밖으로 나왔다.(彼は書きかけの日記帳を広げたまま外に出た。)
(6)읽던 소설책을 버스 안에 놓고 내렸다.(読みかけの小説の本をバスの中に置き忘れた。)