東京外国語大学言語モジュール

Step1 : 071 : 해요体,過去形,해体,Ⅲ,Ⅲ-서のまとめ語基式語幹式併記式

今まで語幹末音節の母音に注目する活用を見てきました。ここで一通りまとめておきましょう。母音語幹以外の用言と母音語幹の用言とに分けて見ていくことにします。

 

まず,母音語幹以外の用言から見てみます。

 

  해요体 過去形 해体 -서

받다(受け取る)

먹다(食べる)

받아요

먹어요

받았다

먹었다

받아

먹어

받아

먹어

받아서

먹어서

있다(いる,ある)

없다(いない,ない)

있어요

없어요

있었다

없었다

있어

없어

있어

없어

있어서

없어서

하지 않다(しない) 하지 않아요 하지 않았다 하지 않아 하지 않아 하지 않아서
(語基)Ⅲに語尾,接尾辞を付けたり,Ⅲそれ自体を用いたりする。

次に母音語幹の用言です。指定詞이다(だ),아니다(ではない)以外の例を先にあげます。

 

  해요体 過去形 해体 Ⅲ-

가다(行く)

오다(来る)

서다(立つ)

되다(なる)

가요

와요

서요

돼요

갔다

왔다

섰다

되었다,됐다

되어,돼

가서

와서

서서

되어서,돼서

하다(する) 해요 하였다,했다 하여,해 하여서,해서
하시다(なさる) 하세요 하셨다 하셔 하셔 하셔서

 

活用のし方は基本的に母音語幹以外の用言と同じです。

해요体は通常,語幹に아/어が縮約した形を用います。ただし,쉬어요(休みます),기어요(はいます)などのように縮約しないものもあります。

해体とⅢは同じ形ではありますが,用法上,해体は縮約した形を用い,Ⅲは縮約しない形と縮約する形を用います。

 

最後に指定詞を見ましょう。

 

  해요体 過去形 해体 Ⅲ-서

母音で終る名詞+이다(だ)

子音で終る名詞+이다(だ)

예요

이에요

였다

이었다

이야

이라

라서

이라서

아니다(ではない)

아니에요

아니었다

아니야

아니라

아니라서

 

Ⅲ,Ⅲ-서のときは라となる点に注意して下さい。

이다は母音で終る名詞の後で이が省略されることがあります(Step39参照)。해体,Ⅲ,Ⅲ-서のとき,母音で終る名詞の後で이が省略されていますね。

해요体と過去形では이の省略というより,이と語尾とが縮約した形です。